イタリア声楽コンコルソ|イタリアオペラ 声楽コンクール
毎日新聞社 日本イタリア協会 共催
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イタリア声楽コンコルソとは?
「イタリア声楽コンコルソ」は、創始者日本イタリア協会初代会長中川牧三が永年をかけて 培ったイタリア音楽界との「信用と絆」を生かし、トップレベルの声楽の技術を日本に根付 かせるために活動を重ねて参りました。音楽家としての正しい「導」を常に意識し、音楽を 愛し本物を追求する精神を重んじ、世界に通じるレベルに育てることを目標にしています。
音楽の基礎、基本、といわれる声楽「歌」技巧の芸術的重要性を広め、正統なベルカントを 継承し伝えたいという強い信念を貫いています。半世紀に亘りコンコルソの入賞者、入選者 をはじめ多くの音楽家(声楽のみならず弦やピアノも含む)を、ミラノ・ヴェルディ国立音楽 院、シエナ・キジアーナ国立音楽院、ボローニャ・マルティーニ国立音楽院はじめ、歴史と 伝統のある全国各地のイタリア国立音楽院(授業料免除)へ導き留学の途を開いてまいりま した。半世紀をかけたその成果は今、芽を出し、花や実をつけ、彼らのみならず、優秀な弟 子や孫弟子、曾孫弟子達が育ってきています。近年はイタリアへ留学を希望する若者達が急 増し、五線譜や鍵盤楽器、バイオリンなどの弦楽器発祥の地ならではの音の響きや感性を重 んじるイタリアの教育に魅せられています。
本コンコルソは、そつのない完成度で「日本一」を競うというよりも、発声の方向性やマテ リアルや心の表現を重視し、本場イタリアへ送って大きく育って頂くことに力を注いでまい りました。本選会の審査は国際水準で行うために、内外一流の演奏家やイタリア国立音楽院 総裁や学長、指揮者、演出家等、錚々たる先生方を毎年特別審査員として招聘してまいりま した。イタリア国立音楽院と長年に亘る信頼関係で結ばれてきたコンクールは世界でも他に 例はありません。1930年代、ドイツ、イタリア、アメリカへと留学し、クラシック黄金時代 に世界最高峰の音楽の神々と云われた指揮者やバイオリニスト、歌手達から直伝を受け、バ イオリン、指揮、声楽・オペラ・音楽学と、多岐に精通し、古い友情を大切にしたマエスト ロ・中川の特性が生かされたものと存じます。皆様のご支援を賜りながら一徹な精神で続け てまいりました本コンコルソは、創始者の使命感と本物志向の精神を引き継いで、昔も今も、 そしてこれからも、音楽を目指す人の「希望の星」であり続けたいと存じます。
今後も直往邁進してまいりますので、かわらぬご理解とご支援ご協力を賜りますよう、 ここに謹んでお願いを申しあげます。